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Michel Sardaby – Welcome New Warmth
西インド諸島出身のピアニストとの事。
いわゆるスムースジャズということになるのかな?
そういうとおしゃれな感じもするけど、素面の恐さというか。
先日、商店街をボケーッと歩いてるときに一人で歩いてる人の顔を眺めていたらなんだか怖くなったときに感じた感じ。
険しい顔でもなく笑顔でもない表情はみんな狂ってるように感じたのと似て内から来る熱に気圧される。


Latin Playboys – Paula Y Fred
ロスロボスの変名。
普通にラテン音楽をやってるようで、全力で遊んでるし、狂ってる。
聴いてみないと分からない妙技。


Brown' Nose – Old Fasioned Love
兄弟ユニット。
割とスタンダードなオールドスタイルなロックをやってるようで、こちらも全力で遊んでるしバカバカしい中にも泣きが入るけど、途中に入る屁の音が考えることを放棄させる破壊力。
もうどうでもいいや。


Henri Guedon – Bilongo
ラテンジャズなのだろうか?
なんで今日はやたらラテンのノリというかワールドミュージックよりなんだろう?
この手の音楽は結構好き。
楽しんでやってるものね。


the String Cheese Incident – Search
一聴したらカントリーのようにも思えるけど、流れる雰囲気は一貫してフリーなジャムバンド
その一方で技巧も光るし、なんとも言えない多幸感には支持されるのも頷ける。
油断して聞いてるとズルズルと引き込まれる感じは音楽の醍醐味の一つ。


the pillows – RAZORLIKE BLUE
インディー時代のpillows。

激しくギターを掻きむしっている音楽を聞くというのはひたすら「持たざる手のひら」と正対するのと同じだと思うので、自分の状況を顧みるとどうしても避けたいのだけれど、やはり必要なことなのかもしれない。
そしてその「持たざる者」としてのスタンスが未だ初期衝動的なところであるのが、自分の問題点なのかもしれないな。


Fishmans – in the flight
フィッシュマンズは比較的三人体制になる以前のものが好きなのだけれど、三人組となってからは深化した「個」の世界が音楽の輪郭を脅かすような音像で迫ってくるのでこれまた好きだ。

ここでも「持たざる者」という存在が諦念と一緒にいるのだけれど、その中の幸せというこれまた素敵な世界。


Holger Czukay – Cool in the Pool
ひたすら可愛い。
シュトックハウゼン門下生とか、クラウトロックとかCANとかいろいろこの人を語るには必要なことがあるのだろうけど、ただひたすらに可愛い。

遠くの国へと想いを馳せながら、ひたすらに音と戯れているイメージ。


Tsutchie – ダイアルQ-エスト (feat. ECD)
ストイックなバックトラックにストイックなECD
音の処理がD'angelo以降の緊張感のある雰囲気になっていて、真っ向勝負の様相。
DJのソロ作にして生音に重点が置いてある点で当時としては異色だったのかもしれないけど、サックスとドラムとスクラッチの鬩ぎ合いがスリリング。


Beck – Devil's Haircut

後のビッグビートに繋がるようなリズム。
数多のエピゴーネンを作り出したベックが色物として散っていかなかったのは、偏執狂的嗜好と音楽への熱狂としっかりとしたソングライティングという背骨を兼ね備えたプリンスにも似た天才だと言うことが改めてわかる。


Fairground AttractionWhispers
ゆったりとして。
囁いているというわけでもないけれど、密やかであって伸びやかであって。
ささやかであることは、寂しいことは決して不幸せでないと。
そう歌ってるのではないかな?


想い出波止場 – VUOY
一聴するとXTC系のヘンテコポップなのかとも思えるけど、ポッカリと余所に意識が行ってしまう。
携帯だと思って持って出かけたものがテレビのリモコンだった感覚。


暗黒大陸じゃがたら – BABY
ひたすら猥雑で扇情的なんだけれども、延々と活力をくれるのはじゃがたら
色んなものを正面で捉えた強さと脆さがある音楽はやっぱり良いと感じる。


Mogwai – Ex-Cowboy
実はこの手の音楽の良さが分からない。ので、なんでうちにCDがあるのかも分からないけど、何回聞こうとしても途中で寝てしまう。
ただ、今こうやって大きな音で聞くとすごく心地いい。
緊張感の積み重ねが良い効果のみを手繰り寄せていて、清々しい。
ただやっぱり進んでこういうのばっかりは聞かないかなぁ。
こういう雰囲気の音楽が似合う夜歩きしかしてないのに、いや、だからかなぁ。

あぁ、でもいいな。


INU – おっさんとおばはん
グシャグシャなんだけど、端正。
後に文学をやるという流れになんの違和感があろうかと言うくらい、文学的。
ちょうかっこええ。


スピッツ – 春の歌
自分とは別地平の世界の住人なのだろうなといつも思うのだけれど、なぜかよく聞くスピッツ
愛も希望も自分には無関係のような生活なのに、いつもむやむやしてる隙間に寄り添ってくれるのだ。
「忘れかけた 本当は忘れたくない 君の名をなぞる」と歌った口で「愛も希望も作り始める」と歌うのだから、相当に腹の座ったおひとなのだろうな。


Billie Holiday – Weep No More
溜息の漏れるばかりの名唱。

永遠にこの歌の世界で時間が止まっていれば良かったのに。


The City – Paradise Alley
一時はシティ以外は聞きたくないくらい大好きな曲。
哀愁もあり、ポップだし、郷愁すらも。
キャロル・キングの歌唱も素晴らしい。
リマスターの再発も買おうかしら。


初恋の嵐 – 化粧に夢中な女の子
色気のある歌。
その実、こどものようなお人だったんではなかろうか。
「うたいたいことなど ほんとは無いんだ 分からない何かが 溢れてりゃいいんだ」というのが体現されてるいい曲。


シブがき隊 – 挑発∞

バカバカしいなぁ。
別に名曲でもないし、好きでもないけど、たまに思い出しては口ずさむ曲。


Mc Hacek – Liebe, Jaz Und Ubermut
オーストリアのギタリスト。
ジャズロックというのかな?こういうのは。
延々と展開を続けていく。
技巧がどうこうとかいうのが重視されてる音楽もあんまり好きじゃないけど、フラットに聴いてみるとドラムンベースを聞いてる時と一緒でバカなんじゃないかな?って思うくらいのテンションで癖になる。


Karen Dalton – Katie Cruel

荒涼とした雰囲気に丁寧な歌が心地いい。
バンジョーが器用にうねるけど、どこか達観したような歌声は追いかけていきたくなる地平を描いている。
これもまた女の人の一側面と言えるのだろうか。
ステキだなぁ。


Mr.Children – クラスメイト
冷静に聴いてみると、KANの曲だと言われても疑わないなぁ。
明らかにソングライティングの方向性は変わってきてるんだと感じる。
抱いてたイメージ以上にシティポップスの世界。
これを発売してた頃は中学生も買って愛聴してたんだから、その世代は他からもしかしたら浮いてるのかもなぁ。


カーネーション – オフィーリア
イントロのギターだけで涙が出そうになる名曲。
絶対的な強度を誇る直枝さんの泣きは、個人的にはこの曲で何度目かの絶頂を迎えたんじゃないかとさえ思っている。
なんていい曲なんだろうな。
みんなもっとカーネーションを聞くようになればいいのにな。


bloodthirsty butchers – 2月/february 親愛なるアレックスさんへ
なんと寂しいことよ。
これもまた男の背中と言うことかしら。


実にいいな。


Mylo – Muscle Cars

淡々としてるようで細部に散りばめてある電子音に持っていかれそうになる。


宇多田ヒカル – タイム・リミット
アンファンテリブルにして普通の女の子なのが、さらに恐ろしい。
異常に音がいいのも凄い。
震えている発声といい、押し迫って目の前に突き出す「普通のこと」の迫力はやっぱり彼女の才能なのだろうな。